ある朝校門で子どもたちとあいさつをしていると,一人の女の子が「お母さんの作文が新聞に出てるから是非見てください。」と教えてくれました。
新聞を広げてみると,「トトロのドングリと校長先生」と題して投稿されていました。それは
次のような文章でした。
先日,小学1年の次女が帰ってくるなり,「お母さん,いいもの見せてあげる」と言って筆箱から取り出したのはドングリ。目鼻やひげが描かれ,おなかを白く塗られかわいらしいトトロになっているものでした。朝,校長先生にあいさつをしたらもらえたみたいです。トトロのかわいさと,校長先生からもらったうれしさで,とても喜んでいました。
後日,校長先生と会う機会があり,その話をすると,ご自身が拾ってきて一つ一つトトロに仕上げ,きちんとお辞儀をして大きな声であいさつができた児童にあげたとのことでした。
子どもたちの喜ぶ顔を思い浮かべながら作られたことと思います。実際に渡して子どもたちの喜ぶ顔を見て,校長先生も笑顔になったことでしょう。
子どもたちはトトロのドングリを通して,あいさつすることの大切さ,気持ち良さを感じたのではないでしょうか。あいさつは人と接する上での基本。わが子だけでなく,児童全員が気持ち良いあいさつができるようになることを願います。トトロのドングリに見守られながら,今日も元気に「行ってきます!」。
そして聞くところによると,このトトロのドングリは,ドングリ虫で穴を開けられた今も
玄関で見守ってくれているようです。なんとも微笑ましい内容に心温まる気持ちと感謝の気持ちでいっぱいです。
そして,この記事を読まれた中川早島町長から早速のお電話をいただきました。早島町としてもあいさつの輪を広げていくために,のぼり旗などを作ってくださり応援してくださるそうです。たいへんありがたいことです。また,早島町の新聞販売所の方からは,この記事が掲載された新聞の原版のラミネートまで学校へ持って来てくださいました。
早島町があいさつでいっぱいの活気ある温かい町になるよう,これからもあいさつの大切さを伝えていきたいと思っています。