2013年5月9日木曜日

被爆体験の原先生


 2年生の広島研修の事前学習でおいでいただいた原廣司先生は、たいへん素晴らしい方でした。
 とても温かい笑顔の、優しいおじいちゃんといった感じですが、原爆投下の翌日に広島へ入った時の様子や、その時の思いを、今年で82歳とは思えない力強い声で語ってくださいました。
 生徒には、ちょっとショックな場面のお話もありましたが、事実を語られる先生のお話の重さを、真剣に聴き、受け止めていたように感じました。
 先生は、3000枚を超える原爆ドームの絵を描いておられ、1枚描くのに、5~6時間かかるそうです。若い頃は1日に2枚描くこともあったそうですが、最近は集中力が続かず、「1枚がやっとだ。」とおっしゃっていました。
 また、放射能の影響で大腸ガンになり、腸を20㎝切除したそうですが、ドームを描いたり、原爆を語り継ぐ活動を自分の使命として続けておられるそうです。
「原爆で友人は皆死に、自分だけが生き残った。生かされた命を大切にして、生かされた者の使命を果たさねばならない。」という言葉が、重く重く感じられました。
先生がまだまだお元気で、われわれにさらに多くのことを伝えてくださることを希望します。

※ 原先生から「原爆ド-ム」の絵をいただきました。あり    がとうございました。